「はじめに」

 

<はじめに>

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日本には美しい風景がたくさんあります。海から昇る朝陽、湖に映る夕陽、山野を走る列車、夜空にきらめく夜景・・。その色彩は巡る季節のなかで豊かに変化し、私達に深い感動を与えてくれます。

そんな光景をひとつでも多く絵画や文で表現し、お伝えしていければと思います(絵画は和紙に顔彩絵の具等を用いて描いています)。 自身の制作活動が、誰かを元気づけることに少しでもつながれば幸いです。

※FACEBCOOKなどSNSでも井上晴雄の絵画や展示情報などを公開しています。

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This is the website of Haruo Inoue, a painter and writer in Japan. The latest works and exhibition information are also available on Facebook and Instagram.etc.

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「仏・サロン・ドートンヌ展(Salon d’Automne)2025」に、SL「やまぐち号」を描いた絵が入選

「仏・サロン・ドートンヌ展(Salon d’Automne)2025」に、SL「やまぐち号」を描いた絵が入選

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私(井上晴雄)の作品「SLやまぐち号を描いた絵画」が、2025年10月29日(水)~11月2日(日)にフランス・パリで開催される「サロン・ドートンヌ展(Salon d’Automne)」に入選いたしました。今回で4年連続5回目の入選となります。

1903年に創設された「サロン・ドートンヌ展」は、フランス美術界で長く親しまれている展覧会。マチス、ピカソ、セザンヌ、ブラック、藤田嗣治などもこの展覧会を舞台に活躍してきました。

本作品は、山口県を走る蒸気機関車「SLやまぐち号」を題材に制作したものです。SLが活躍した古き良き時代の空気感、そして今もなお走り続ける鉄路の風景を通して、日本の原風景の美しさと郷愁を伝えたいという思いを込めて描きました。

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■ 展覧会概要

会期:2025年10月29日(水)〜11月2日(日)
会場:コンコルド広場(パリ8区)
最寄駅:メトロ①(黄)・⑧(紫)・⑫(緑)「コンコルド駅」
開場時間
 10/29(水) 11:00〜20:00(最終入場19:30)
 10/30(木) 11:00〜20:00(最終入場19:30)
 10/31(金) 11:00〜21:00(最終入場20:30)
 11/1(土) 11:00〜20:00(最終入場19:30)
 11/2(日) 11:00〜18:00(最終入場17:30)

 

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井上晴雄の絵画が「大阪さつまいもチップス」(hmc-cafe)のパッケージに

井上晴雄の絵画が「大阪さつまいもチップス」(hmc-cafe)のお持ち帰り用パッケージに起用されました。現在、大阪府豊中市にある「hmc-cafe」の店内および大阪伊丹空港の諸國屋などでの販売がスタートしています。

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「大阪さつまいもチップス」 はサツマイモをココナッツオイルで揚げ、還元力のある焼塩で味付けをした手作り・無添加の食べやすい商品です。

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住所:大阪府豊中市庄内東町4-2-15

交通:阪急宝塚線 庄内駅から徒歩3分

休み:月曜

販売場所:hmc-cafe内 

地図

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お取り寄せについて

「大阪さつまいもチップス」はお取り寄せもいただけます。ご希望の際は、以下のお問い合わせ先メールアドレス宛に、 お名前・ご住所・お電話番号・ご希望の個数 をご記入のうえ、ご連絡ください。

なお、お取り寄せの料金目安は、1,560円 × ご希望の個数 + 送料 + 代引き手数料 となります。

<お問い合わせ先(hmc-cafe)>  : info@handmade-candle.com.

 

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2025年パリ 国際公募美術展ル・サロン(LE SALON)に絵画「新緑と渓流の輝き」が入選

<2025年パリ 国際公募美術展ル・サロン(LE SALON)に絵画「渓流と新緑の輝き」が入選>

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フランス・パリ市内にて開催される 「ル・サロン展」 (LE SALON )に絵画「新緑をゆくトロッコ列車」が入選しました。

2025年会期

2月19(水)~2月22日(日)
会場グラン・パレ(Grand Palais )
住所:3 Avenue du General Eisenhower, 75008 Paris , フランス
最寄駅:シャンゼリゼ・クレマンソー (Champs-Élysées - Clemenceau )

(出展作品)

赤沢自然休養林は、長野県木曽郡上松町に位置する日本三大美林のひとつ。針葉樹を中心に豊かな緑に覆われて森林浴発祥の地ともいわれている。若葉が華やかに山を彩る季節。遊歩道をひた歩いていくと、山中より心地よい瀬音が響いているのが聞こえてきた。渓流の音だ。岩壁の裾を洗いながら、まるで糸の束のように水が流れていく。その水はどこまでも澄みきり、川底の小石が透けて見えている。川面には木々の緑が映しだされ、木漏れ日が水しぶきをキラキラ輝かせていた。

※ルサロン(Le salon)は1667年に創設された世界最古の国際公募展。モネ、ミレー、セザンヌ、ルノワールらが活躍した歴史もあります。2025年はフランス芸術家協会の主催でフランスパリにある「グラン・パレ」にて2月19(水)~2月22日(日) に開催。今回で3年連続5回目の入選となります。

(絵画「新緑と渓流の輝き」絵と文:井上晴雄/F10号水彩/2024年制作)

 

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(仏)「サロン・ドートンヌ展 2024」(SALON D’AUTOMNE)に絵画が入選しました

フランス・パリ市内にて開催される 「サロン・ドートンヌ展」 (LE SALON D’AUTOMNE 2024)に絵画「新緑をゆくトロッコ列車」が入選しました(3年連続4回目の入選)。

 

(仏)「サロン・ドートンヌ展 2024」

会期:2024年10月23日(木)~10月27日(日)

会場:フランス パリ・シャンゼリゼ大通り特設展示会場(コンコルド〜プティパレ間)

時間:木・金:11時~19時、土・日11時~21時(最終入場は閉館の30分前)

交通:メトロ1号線-ChampsElyséesClemenceau駅 より バス路線 42・73・83・93

サロン・ドートンヌ展は1903年よりはじまったフランスパリ市内で催される展覧会で、かつてはマチス、ピカソ、セザンヌ、ブラック、藤田嗣治らが活躍したことでも知られています。

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(出展作品)「新緑をゆくトロッコ列車」

この絵画は、かつて日本の長野県を走っていた木曽森林鉄道のトロッコ列車を描いたものだ。木曽森林鉄道は1916年、ヒノキなど木材を運搬することを目的につくられた。山間にまるで網の目のようにレールが張り巡らされ、路線の総延長は400km以上に及んだと伝えられている。その役割は、時代を経て、木材の運搬に加えて、山林に住む住民の足としても重要な存在になっていった。

しかし、自動車産業の発達や道路の整備により、木材の運搬は鉄道輸送からトラック運送へと変遷していった。そして、1975年、たくさんの人に惜しまれながらも木曽森林鉄道は廃線となった。春が来ると、日本の山々は新緑に包み込まれる。

森林には木漏れ日がやさしく差し込み、梢には野鳥の声がこだまする。そんな風景のなかを木曽森林鉄道のトロッコ列車は木材を乗せて走り抜けていた。その往年の姿を私は絵画で再現した。

Trolley Train Running through Fresh Greenery

This painting features a trolley train of the Kiso Forest Railway, which once ran in Nagano Prefecture, Japan.The Kiso Forest Railway was established in 1916 to transport cypress and other timber.The rails were stretched out like a mesh between mountains, and the total length of line is said to have been more than 400 km. Over time, the railroads became valuable not only for transporting lumber, but also as a means of transportation for residents living in the mountains and forests.

However, with growth of automotive industry and development of roads,transportation of lumber shifted from rail to truck.In 1975, with a great deal of regret, the Kiso Forest Railroad was closed down.

In spring, mountains in Japan are covered with fresh greenery.Sunlight gently filters through trees, and wild birdsong echoes through treetops.In such a landscape, trolley trains of the Kiso Forest Railway used to run through the forest with carrying lumber.I recreated such an old scenery of the train in this painting.

(「新緑をゆくトロッコ列車」 /絵と文:井上晴雄/2024年制作/F10号水彩)

◆Facebook(井上晴雄)  

◆Instagram(haruo_inoue)

目次 ①[北海道] | ②[東北] | ③[甲信越] | ④[関東] ④[関東]Ⅱ | ④[関東]Ⅲ | ⑤[東海]Ⅱ  |⑤[東海]⑥[北陸] | ⑦[近畿]Ⅰ ⑦[近畿]Ⅱ | ⑦[近畿]Ⅲ | ⑦[近畿]Ⅳ | ⑦[近畿]Ⅴ | ⑧[山陽] | ⑧[山陽]Ⅱ |⑨[山陰] | ⑩[四国] | ⑪[瀬戸内海] ⑪[瀬戸内海]Ⅱ_ | ⑫[九州] | ⑬「その他2」 | ⑬「その他」 | ⑭お台場Ⅰ |⑭お台場Ⅱ | ⑭お台場Ⅲ | ⑮温泉 | ⑮温泉Ⅱ | ⑯美作 | ■JR武豊線 | ■「その他」 | ■「夕陽Ⅳ |■「夕陽」Ⅰ ■「夕陽」Ⅱ | ■「夕陽」Ⅲ | ■「夜景」Ⅰ  | ■「夜景」Ⅱ   | ■「夜景」Ⅲ   | ■「夜景」Ⅳ   | ■「大地」■「山] | ■「山]Ⅱ | ■「川」 | ■「川」Ⅱ | ■「建築物」 ■「建築物」Ⅱ | ■「建築物」Ⅲ | ■「朝陽」Ⅰ ■「朝陽」Ⅱ |■「朝陽」Ⅲ_ | ■「樹木」 ■「樹木」Ⅱ | ■「海」 | ■「海」② | ■「海」③ | ■「湖沼」 | ■「漁村」 | ■「空」Ⅱ | ■「空」 ■「花」 | ■「花」Ⅱ | ■「花火」 | ■「花火」Ⅱ_ | ■「農村」 | ■「農村」② | ■「農村」③ | ■「鉄道」 | ■「離島」 |■「鳥昆虫」 | ■山Ⅲ | ■(その他2) | ■(その他2)Ⅱ | ◇TOPページ | ◇「初冬」 | ◇「初夏」 | ◇「初夏」Ⅱ_ | ◇「初夏」Ⅲ_ | ◇「初春」Ⅱ   | ◇「初春」  | ◇「初秋」Ⅱ  | ◇「初秋」   | ◇出展情報 「旅の眼」 連載記事 | 「旅行作家」 表紙連載 |

(仏)「ル・サロン展2024」(LE SALON)に絵画が入選しました

<2024年パリ 国際公募美術展ル・サロン(LE SALON)に絵画「持石海岸の夕景」が入選>

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2024年フランス 国際公募美術展「ルサロン展」に絵画1点が入選しました

◆Facebook(井上晴雄)

◆Instagram(haruo_inoue)

2024年会期
2/14(水)  11:00〜20:00
2/15(木)  11:00〜22:00
2/16(金)  11:00〜20:00
2/17(土)  11:00〜22:00
2/18(日)  11:00〜20:00

 

会場グラン・パレ・エフェメール(Grand Palais Ephemere )
住所:Av. Pierre Loti, 75007 Paris, フランス
最寄駅:シャンゼリゼ・クレマンソー (Champs-Élysées - Clemenceau )

 

<ルサロン2024のご案内>

ルサロン(Le salon)は1667年にルイ14世の提言により創設された世界最古の国際公募展。モネ、ミレー、セザンヌ、ルノワールらが活躍した歴史もあります。2024年はフランス芸術家協会の主催でフランスパリにある「グラン・パレ・エフェメール」で2月14日(水)~2月18日(日)に開催されます。
作品説明

JR山陰本線と石見交通の路線バスを乗り継ぎ、島根県益田市西部にある持石海岸へ赴いた。持石海岸は「三里ヶ浜」とも称される場所で、日本海に面して約12㎞にわたり弧を描くように海岸線がつづいている。

海岸線に白波が打ち寄せるたびに、小石がカラカラと心地よい音を立てていたのが印象的だった。

陽が西に傾くにつれ、海面はより一層輝きはじめ、一帯はゆっくりと茜色に染まっていく。穏やかで心地よい夕暮れどき。空には夕焼雲が流れ、さまざまな色彩が風景のなかに溶け込んでいった。

(絵画「持石海岸の夕景」絵と文:井上晴雄/F10号水彩/2023年制作)

 

 

 

(仏)「サロン・ドートンヌ展 2023」(SALON D’AUTOMNE)に絵画が入選しました

フランス・パリ市内にて開催される 「サロン・ドートンヌ展」 (LE SALON D’AUTOMNE 2023)絵画「新緑の木々と古い電車」入選しました。昨年度に引き続き、連続での入選となります。

◆Facebook(井上晴雄)

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会期:2024年1月18日(木)~1月21日(日)

時間:木・金:11時~19時、土・日11時~21時(最終入場は閉館の30分前)

入場料:15 €   

会場:

la Grande Halle de La Villette (ラ・ヴィレット グランド・ホール)
211 Av. Jean Jaurès, 75019 Paris
(パリ19区ジャンジュレス大通り211番地)

地図

お問合せ
サロン・ドートンヌ事務局
Tel:+33 1 43 59 46 07

URL:LE SALON D’AUTOMNE 2023・24

サロン・ドートンヌ展は1903年よりはじまったフランスパリ市内で催される展覧会で、かつてはマチス、ピカソ、セザンヌ、ブラック、藤田嗣治らが活躍したことでも知られています。

 

「新緑の木々と古い電車」

この絵画は、1930年代~1970年代に日本の愛知県奥三河を走っていた鉄道車両と新緑の木々を描いた作品である。かつて愛知県奥三河には、豊橋鉄道田口線という鉄道路線があった。本長篠駅と三河田口駅を結ぶ約22.6 kmの路線で、30年以上にわたり地元住民の足としてのほか、木材を運ぶ役割も担っていたと伝えられている。
ところが、林業の衰退、マイカーの普及に加え、台風の被害にも遭ったことから豊橋鉄道田口線は1968年に廃線になった。新緑が美しい季節、私は豊橋鉄道田口線の廃線跡を訪ねて愛知県奥三河に向かった。JR飯田線本長篠駅から大井川に沿う道を歩くこと約40分。さらに、古い地図を頼りに坂道を上っていくと、山の岩盤を貫きトンネルが口を開けているのを見つけた。
 
うす暗いトンネルを抜けていくと、その先には新緑の木々に囲まれてホームらしきものがひっそりと残されているのを発見した。それが、かつて存在していた豊橋鉄道田口線の三河大草駅の跡だと分かった。線路は既に撤去されており、ホームの先は鬱蒼とした草木に覆われて行き止まりになっていた。50年以上前、このホームに鉄道車両が発着していたのを思うと感慨深い気持ちになった。
 
その後、当時の鉄道車両を静態保存する愛知県北設楽町にある施設「道の駅したら」にも訪れた。その上で、豊橋鉄道田口線の三河大草駅に鉄道が発着していた時代の風景を再現したいという思いで、この絵画を制作した。

"FreshGreen Trees and Old Train Car"

This painting features railroad car that ran in Okumikawa, Aichi Prefecture, Japan,from the 1930s to the 1970s, and fresh green trees.There used to be a railroad line in Okumikawa, Aichi Prefecture, called Toyohashi Railway Taguchi Line.It was a 22.6 km railroad line connecting Hon-Nagashino Station and Mikawa-Taguchi Station, and reportedly served as a means of transportation for lumber as well as local residents over a 30-year period.

However,the Toyohashi Railway Taguchi Line was discontinued in 1968 due to decline of forestry industry, popularization of private cars, and typhoon damage.

During the beautiful season with fresh green leaves, I headed to Okumikawa, Aichi Prefecture, to visit abandoned tracks of the Toyohashi Railway Taguchi Line.From Hon-Nagashino Station on the JR Iida Line, I walked along a road next to Oigawa River for about 40 minutes.After walking up a slope by an old map, I found a tunnel opening through the bedrock of mountain.

After passing through the dark tunnel, there was something looked like a platform quietly left behind, surrounded by fresh green trees.This turned out to be site of Mikawa-Okusa Station on the Toyohashi Railway Taguchi Line, which had once existed.The tracks were already removed and the end of platform was a dead end covered with dense grass and trees.I was deeply moved when thinking of the railroad cars arriving and departing on this platform more than 50 years ago.

Then visited " Michi-no-Eki Shitara," a facility in Kitashitara-cho, Aichi Prefecture, which statically preserves railroad car from that era.I made this
painting with a desire to recreate scenery of the era when train used to arrive at and depart from Mikawa-Okusa Station on the Toyohashi Railway Taguchi Line.

(「新緑の木々と古い電車」 絵と文:井上晴雄/F10号水彩/2023年制作)

Continue reading "(仏)「サロン・ドートンヌ展 2023」(SALON D’AUTOMNE)に絵画が入選しました"

絵画「新緑と渓流の輝き」

「新緑と渓流の輝き」

赤沢自然休養林は、長野県木曽郡上松町に位置する日本三大美林のひとつ。針葉樹を中心に豊かな緑に覆われて森林浴発祥の地ともいわれている。

若葉が華やかに山を彩る季節。遊歩道をひた歩いていくと、山中より心地よい瀬音が響いているのが聞こえてきた。渓流の音だ。

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岩壁の裾を洗いながら、まるで糸の束のように水が流れていく。その水はどこまでも澄みきり、川底の小石が透けて見えている。

川面には木々の緑が映しだされ、木漏れ日が水しぶきをキラキラ輝かせていた。

(「新緑と渓流の輝き」絵と文 井上晴雄/F10号水彩/2023年制作)

瀬戸内海に昇る朝陽と鰹

瀬戸内海に昇る朝陽と鰹
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           絵と文 井上晴雄

絵画の舞台は瀬戸内海。松山沖には中島の島影が淡く浮かんでいる。夜明けとともに無数の光が天空に駆け上がり、海面は眩く輝きはじめた。

希望に満ちあふれる朝の到来。そのときを愛でるかのように、鰹たちが海中より勢いよく飛び出し、躍りはじめる。

万物に生命を与える太陽のエネルギー、船が行き交う穏やかな瀬戸内海、そして、鰹のあふれんばかりの生命力を、色彩と線で表現した。

(2022年7月制作「昇る朝日と鰹」F10号水彩)

 

丑池に映る公営住宅群(なつかしの泉北ニュータウン)

丑池に映る公営住宅群(なつかしの泉北ニュータウン)

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今回は私の生まれ故郷である、泉北ニュータウンの風景を描いた絵画である。私は小学6年まで泉北ニュータウンの一角(大阪府堺市南区)で過ごしたが、そこで得た数々の想い出や記憶は、心の拠り所であり、制作の大きな原動力にもなっている。

当時(1970~80年代)は、賑やかで新しいものにあふれていた街並みも、今では老朽化が進み、少子高齢者も伴って人口が激減。団地群の建て替えほか、再開発が進められている。

先日、久しぶりに現地に立ち寄ったところ、泉北高速鉄道 泉ヶ丘駅周辺の工事現場エリアが拡大。想い出のある街並みの一部が、またひとつ更地になっているのを見て唖然とさせられた。

時代の流れで再開発は受け入れざるをえないものの、生まれ故郷の風景が少しずつ壊され消えていくことに淋しさと焦りを感じた。おそらく10年以内、いや、あるいはもっと早い段階で、私の知る風景の多くは、全く違う風景にさま変わりしてしまうことだろう。

今のうちに、泉北ニュータウンを絵に描いて残しておかなければならない。そう強く思った。また、ニュータウンの風景は、日本の高度成長期を象徴する風景でもあり、表現しさまざまな方にお伝えする意義があるともいえる。そこで、そのテーマで急遽制作をスタート。

今回の絵は、泉北高速鉄道の泉ヶ丘駅(堺市南区)の近くにある、丑池周辺の風景である。公営住宅群や緑の木々が、静まり返った池の水面に映りだしている。

(2022年8月制作/丑池に映る公営住宅群(なつかしの泉北ニュータウン)絵と文 井上晴雄/F10号水彩)

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