絵画「琵琶湖の朝陽」

新年あけましておめでとうございます。旧年中は皆様には大変お世話になり、誠にありがとうございました。

今回は、琵琶湖の朝陽を描いた絵画です。穏やかな湖面には養殖棚も見られます。山の端から朝陽が昇るとともに、湖面はまぶしく輝きはじめます。野や山、湖など万物は無数の色彩に彩られ、明るい朝が到来しました。人々が安心して暮らせる空間の根幹ともなる調和を特に考えながら筆を進めました。
Img_9444 ご存じの通り、旧年は新型コロナウイルスの世界的流行という、人類にとって大変困難な年になりました。未だに着地点が見えず、医療問題、雇用問題、教育問題などさまざまな難題も噴出してきています。ただ、歴史を紐解いても、人類は試行錯誤をしながらさまざまな困難を乗り越え、次世代に安心できる空間や豊かさをもたらすものを数多く築いてきました。

2021年が始まりましたが、皆様に少しでも明るい光を感じていただけますよう、私自身も微力ながら、絵画制作はじめ励んでいければと思っております。新型コロナウイルス感染症の一日も早い収束と皆様の御健勝と御多幸を、心からお祈り申し上げます。本年もよろしくお願いします。(井上晴雄)

 

絵画「岬の朝日」  絵と文:井上晴雄

絵画「岬の朝陽」/風景 

「岬の朝陽」

               絵と文 井上晴雄。

 岬の先に、朝陽が昇った 

海面いっぱいに広がる眩い光を受けながら

長い闇の中から開ける未来は 

こんなに美しいものなのかと思った

(絵画と文/朝陽/海//井上晴雄 絵画 作品集/作品 風景)

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絵画「氷見の朝陽」 富山県氷見市  絵と文:井上晴雄

絵画「氷見の朝陽」/風景

「氷見の朝陽」(富山県氷見市)

絵画と文:井上晴雄。

氷見は富山県西部に位置するちいさな港町。雨晴海岸を窓外に、列車が終点の氷見駅に着いたのは、まだ朝の早い時間だった。薄暗いプラットホームに降り立ったのは、ただ私だけ。寒々とした風がビュービューと頬を突き刺し、思
わず身震いした。
 積もる雪を踏みしめながら、静まり返るまちを抜けていくと、鈍色の海が見えてきた。防波堤に打ち寄せた波が、冷たい飛沫を散らして、霧のようになってかかってくる。

 そのときだった。鈍色の雲の切れ間から、朝陽が差し込んできた。まばゆいばかりの光の渦は、虹色の光線となり、ちいさな漁業のまちにやさしく降り注いだ。海に流れ込む川はそれを反射してキラキラ輝く。そして、厚く覆われた雪をゆっくりと溶かしていったのだった。

 沖は明るく、海鳥がヒュルリヒュルリと鳴きながら旋回している。春がやってきた。

(F10号/国内旅行/富山県氷見市/旅行/2008年3月制作/井上晴雄 絵画と文   作品集/風景)

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絵画「津軽海峡の朝陽」(北海道) 絵と文 井上晴雄

絵画「津軽海峡の朝陽」/風景

           「津軽海峡の朝陽」絵画と文:井上晴雄。

     青函トンネルを抜けた列車は、北海道に入った。雪を被ったなだらかな山々と小さな田畑の先に、海が見え隠れしはじめる。JR木古内駅付近にさしかかったとき、鈍色の空からほのかな光が、差し込んでいるのが見えた。どことなく懐かしい思い出がよみがえり、途中下車した。   改札口を出ると、厳しい風雪が吹き荒れ、まちは厚い氷に閉ざされていた。あまりの寒さに身震いした。このまま駅に戻ろうかと思ったものの、空の光をたよりに、雪を踏みしめながら、浜辺のほうに歩いていった。  烈風に逆らって砂浜に出ると、その向こうに、明るい海が広がっていた。静かに打ち寄せる波がキラキラ輝き、沖はやさしい光に包まれていた。一艘の船が、ゆったりと弧を描いて進んでいる。気がつくと、寒さを忘れて、その穏やかで美しい光景に見入っていた。それは、凍てつく北海道の冬だからこそ、より一層、あたたかく掛けがえのないものに感じたような気がする。  現代の社会では、私たちの一生は、順風満帆に進むのがよしと考えられがちである。しかし、私は、それが必ずしも良いとは限らないように思う。むしろ、困難や試練に直面するからこそ、ちいさな幸せにより大きな幸せとして味わえる機会もあるような気がするからである。例えば、風雪のなかで見た、この朝陽のように。

「津軽の海」(2008年1月制作/風景/絵画と文:井上晴雄。/F10号)


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絵画「新たな旅が始まる」(絵画/鳥や昆虫の風景) 絵と文:井上晴雄

絵画「新たな旅がはじまる」/風景

静まり返った大地に

 輝く朝陽が顔を出した

何もかもが生命を帯びる感動の瞬間 

私も 新たな旅を
 またはじめようと思った

「新たな旅がはじまる」 絵画と文:井上晴雄。  

長い夜が過ぎ去り、峻険な山々に囲まれた小さな村にも、朝がやってきた。眩いばかりの光は、瞬く間に、深い暗闇に沈んだ村を、あたたかく包み込んだ。ふ と上空を仰ぐと、そこには、東の空を掠め飛ぶ一羽の鳥の姿があった。その羽ばたきは、あまりに力強く、心に響くものがあった。  鳥は、道しるべもないこの厳しい夜を休まずに飛び続けていたに違いない。寒く凍りついた空をたった一羽で。  生きていると、先が見えない暗闇に埋没したり、ときには立ち直れないような悲しい出来事もある。しかし、無心になって前に進んでいれば、必ず夜明けのと きがくる。夜が長く厳しいものであるほど、明るく美しい朝がやってくるように思う。 私も、また新たな旅をはじめようと思った。

(絵画と文:井上晴雄./F8号/風景の絵画/2007年制作)

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平和の朝(絵画/湖沼の風景)

絵画「平和の朝」/朝の風景  
社会に 悠久の平和とたくさんの幸福が訪れますように


<※空を飛ぶ鳥:自由の象徴 向き合う二羽の鳥:友好と平和の象徴 輝く朝陽:明るい未来と発展の象徴 桃色の空:豊かさを呼ぶ色 亀、松:長寿と安定の象徴 鳥7羽と亀1=8 葦の草:澱みを浄化>(F10号  2007年8月制作/絵画/湖沼の風景)

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井上晴雄の絵画を使った銘菓「黒豆ラングドシャ」好評発売中です

井上晴雄の絵画を使った銘菓「黒豆ラングドシャ」好評発売中です

井上晴雄の絵画「黒豆畑と青空」が 、チョコレート菓子「黒豆ラングドシャ」のパッケージになりました。黒豆の粉をまぶしたビスケット風の生地に、ほんのり甘いミルクチョコレートが入っているお菓子です。

Photo_5

お菓子のフタを開けたら、内パッケージに印刷されている当絵画が現れるようになっています。黒豆畑の風景を描いた絵画を眺めながら、お菓子の美味しさをゆっくりと味わっていただければという、思いを込めています。

以下、「黒豆ラングドシャ」を販売している実店舗です(2013年7月現在)





・荒湯観光センター(新温泉町 土産屋)
・株式会社井筒屋(新温泉町・旅館)
・株式会社朝野屋(新温泉町・旅館)
・但馬牧場公園(新温泉町・施設)
・ハートイン福知山(京都府福知山市・キヨスク)
・株式会社ドライブインやくの(京都府福知山市・ドライブイン)
・株式会社フレッシュあさご(兵庫県朝来市・道の駅)
・株式会社HOTEL KOSHO(兵庫県豊岡市・ホテル)
・ドライブインやまがた屋(京都府・ドライブイン)

   (以上 敬称略)

(販売元)但馬寿 遊月亭

「今日も陽が昇る」

「今日も陽が昇る」 水彩F6号 絵と文:井上晴雄.
岩場の陰から、光り輝く太陽が顔を出しました。また新しい一日が始まります。今日も生きていることに感謝しようと思います。  (☆言葉入りポストカード→)https://haruo-inoue.tea-nifty.com/photos/post/photo.jpg

絵画「朝日の風景」

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