「氷見の朝陽」(絵画/朝陽のある風景)

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「氷見の朝陽」

 絵画と文:井上晴雄。

氷見は富山県西部に位置するちいさな港町。雨晴海岸を窓外に、列車が終点の氷見駅に着いたのは、まだ朝の早い時間だった。薄暗いプラットホームに降り立ったのは、ただ私だけ。寒々とした風がビュービューと頬を突き刺し、思
わず身震いした。
 積もる雪を踏みしめながら、静まり返るまちを抜けていくと、鈍色の海が見えてきた。防波堤に打ち寄せた波が、冷たい飛沫を散らして、霧のようになってかかってくる。

 そのときだった。鈍色の雲の切れ間から、朝陽が差し込んできた。まばゆいばかりの光の渦は、虹色の光線となり、ちいさな漁業のまちにやさしく降り注いだ。海に流れ込む川はそれを反射してキラキラ輝く。そして、厚く覆われた雪をゆっくりと溶かしていったのだった。

 沖は明るく、海鳥がヒュルリヒュルリと鳴きながら旋回している。春がやってきた。

(F10号/絵画と文:井上晴雄。/2008年3月制作)

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初夏の渓流(絵画/川のある風景)

Natu_keiryu_2   光と影が交錯する森の奥に

清らかな川の流れがあった

 美しき生命の源 雄大なる大地の鼓動

(絵:井上晴雄./F8号/2007年5月制作/絵画 川のある風景)

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「森林の滝」

渓流に沿って 森林の奥に分け入っていくと
黒い岩場を伝って 澄んだ水が絶え間なく落ちていた
天から差し込む光は 優美な色彩を 織り成していた

( 絵:井上晴雄./水彩画/F4号)
Taki

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「冬の川」

 fuyukawa「冬の川」 水彩F6号 絵と文:井上晴雄。


        
「冬の川」作品説明

厳しい寒さが大地を覆い尽くした日。私は、北海道長万部からほどなく
離れた、ちいさな湯のまちをひとり歩いていた。空はどこまでも鈍色に
凍りつき、まちは、見あげるほど深い雪に閉ざされていた。

まちのなかに、ちいさな川の流れがあった。厚い樹氷が河岸の木々を覆い、
それらは厳しい風雪に耐えた跡のようで、切なく思えた。

 河岸に降りたつと、凍っているかのように見えた川に、清らかな水が
軽やかに流れていた。そのさまは、まるで時を奏でるオルゴールの音色の
ように美しく優しかった。脇には、春の草の芽が顔を出しはじめていた。
冬の川は雪に埋もれながら、春の準備をしていたのだ。

 ときが経てば、必ず季節はめぐりゆく。川が流れるように、真実に過ごして
いれば、どんなに長い冬にも必ず春は訪れる。

  川は絶え間なく流れ、大地の氷を溶かしていく。
 大地は生きている。
 私たちも生きている。
 冬の川は、大きな幸せを呼んでくれる。

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・「小樽運河の冬」

otaru「小樽運河の冬」 水彩F4号 絵:井上晴雄


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