絵画「夕陽に染まる日生の町並みと日生港」 絵と文 井上晴雄

「夕陽に染まる日生の町並みと日生港」 
                                      絵と文 井上晴雄
海に面した瀬戸内地方には夕陽がきれいな地が点在している。
岡山県南東部に位置する岡山県備前市日生もそのひとつ。
日生(ひなせ)という地名は山道から朝陽が美しく見えたという日那志という旧地名に由来していると伝えられている。
岡山県備前市日生に訪れたのは、木々がほんのり秋色に染まりはじめた日。JR山陽本線からJR赤穂線を乗りつぎ20分ほど電車に揺られると、車窓に海が見えてきて日生駅に到着。
日生は日生千軒漁師の町とも称された漁業のまち。牡蠣はじめ魚介類の水揚げが多いことで知られる。港からは小豆島や日生諸島へ向かうフェリーも出港している。
「みなとの見える丘公園からの景色がきれいですよ」
そんな話を観光協会の方から聞いて港の近くに立つ楯越山(たてごえやま)の山頂にある「みなとの見える丘公園」へ向かった。
鬱蒼と生い茂る木々に囲まれた楯越山の遊歩道。山体を巡るようにカーブを描いて延びている。30分ほど登るとアスファルトの道が途切れた。
そこから急な石段をかけ上がると視界がひらけ、空と山々が夕焼け色に染まっているのが見えた。

Img_6654

潮風に揺れる木々が夕陽を受け、ルビーのように輝きその先に備前市日生町の町並みと港の風景が広がっていた。
すべてを包み込んでくれるようなやさしい光。それを全身で受けながら、ここまで登ってきてよかったなあと思った。
  (夕日に染まる日生の町並み|岡山県備前市日生町| 絵と文 井上晴雄)

絵画「屋島山上からの夕陽と瀬戸内海の島々」

「屋島山上からの夕陽と瀬戸内海の島々」

                                  絵と文 井上晴雄

70

屋島は香川県北東部に位置する標高292mの半島形溶岩台地。江戸時代までは海に浮かぶ島だったが、その後に埋め立てが行われ、現在は陸続きの島になった。800年ほど前の源平合戦の舞台としても知られている。

屋島の山上へは、琴電屋島駅またはJR屋島駅からのシャトルバスなどでアクセスすることができる。山上には遊歩道がのび、新屋島水族館や四国88ヵ所札所の屋島寺、史跡の数々などさまざまな見所がある。

山上からの眺めは格別。獅子の霊厳展望台からは高松市街地や瀬戸内海に散らばる島々の多島美を楽しむことができる。夕方になると、木々のシルエットの向こうに広がる瀬戸内海が橙色に染まりはじめた。穏やかな海面はキラキラ輝き、時折漁船がゆっくり船尾を引きながら過ぎていくさまも趣がある。光を受けて万物はその形が次第になくなっていき、日は瀬戸内海の島々の向こうにゆっくり落ちていた。

              (「屋島山上からの夕陽と瀬戸内海の島々」絵画と文 井上晴雄 F10号)

絵画「中田島砂丘の夕陽」 絵と文 井上晴雄

絵画「中田島砂丘の夕陽」 絵と文 井上晴雄

Photo

静岡県浜松市の南部に広がる東西4km南北600mの中田島砂丘。
潮騒が静かにこだまする砂丘の夕暮れどき。太陽が西に傾くにつれ、遠州灘の海面はキラキラと輝きはじめた。さまざまな色彩の光が天空を乱舞し、砂丘をやさしく包み込んでいく。海鳥の群れが上空をゆっくり過ぎその光のなかに溶け込んでいった。
あたたかい陽の光を受けながら、どこかで感じたようなこの幸せなひとときがいつまでもつづいて欲しいと感じた夕暮れどきだった。
                                  (「中田島の夕日」絵と文 井上晴雄)

絵画「越前岬の夕陽」

2

越前海岸の夕暮れどき。日が西に傾くにつれ、穏やかに波打つ海面がきらきらと輝きはじめ、岩場がシルエットになりさまざまな色彩の光が躍りはじめた。あたたかい光が海岸を包み込んでいく。

ヒスイ海岸の夕景(富山県朝日町)

ヒスイ海岸の夕景(富山県朝日町)
                  絵と文 井上晴雄

Photo


白馬岳や朝日岳など北アルプスの山々を南に望む「ヒスイ海岸」は、東西四キロにわたってつづく砂利浜の海岸である。薄紫色、飴色、青丹色、薄緑色・・浜辺にはさまざまな色彩の小石が無数に散らばっている。そのなかには、古代より宝石として重宝されてきたヒスイの原石も混在。 
静かに打ち寄せる波そのやさしい潮騒の音色を聴きながらヒスイ海岸の浜辺でたたずんでいると、透きとおった海面は次第に光り輝きはじめた。さざ波が海岸線を洗うたび、浜辺に散らばる小石たちも西陽を受けてキラキラきらめいている。何もかもが夕日色に包まれる幸せなひととき。
(絵と文:井上晴雄「ヒスイ海岸の夕陽」|フランス国際公募展「ル.サロン展(Le salon)」入選作品)

絵画「温泉津温泉の夕暮れ」 島根県大田市  絵と文:井上晴雄 

絵画「温泉津温泉の風景」

     「温泉津温泉の夕暮れ(島根県)」 (島根県 大田市)  絵と文:井上晴雄

 穏やかな入り江の奥につづく道を進んでいくと、古びた温泉街が現れた。道の両脇には、石州瓦の和風旅館や、なまこ壁の土蔵が軒を連ねている。 温泉津温泉 は島根県 西部に湧き、1300年前より湯治場として親しまれてきた温泉地である。江戸時代は、 大森(石見)銀山 で働く人々の心身を癒し、銀山が閉山したあとは、その当時の歴史を封じ込めるように古い町並みと温泉が残された。 

温泉街の中心には共同浴場の元湯がある。ガラガラと扉を開けると、3層に分かれた湯槽には、土色の湯(含土類食塩泉)が、溢れだしていた。湯槽の縁には、湯の花が堆積していて、その歴史の深みを感じさせる。保温効果の高い湯で、体の芯まで温まった。 湯あがり、裏山にのぼり、温泉津の温泉街を見下ろすと、まちは夕陽色に染まりはじめていた。黄昏の山々には湯けむりがはい、潮風の香りが心地いい。

   (作品:F10号/「温泉津温泉の光景( 島根県 )」/絵と文 井上晴雄/C 報知新聞社)

→地図(島根県 温泉津)

絵画「テレコムセンター展望台の夕景」 ~夕陽に染まる、船の科学館と品川のまち~/東京都江東区 絵と文:井上晴雄

 「テレコムセンター展望台の夕景」
~夕陽に染まる、船の科学館と品川のまち~東京都江東区

                                            絵と文 井上晴雄

 西日がビルの屋根から射した夕刻、テレコムセンター展望台から西の方角の視界は茜色に染まっていった。眼下には「船の科学館」(※1)のシルエットが浮かびあがり、穏やかな東京湾の先には、品川のまちなみ(※2)が、夕焼け空の下に霞みながら広がっていた。物音ひとつしない静かな夕暮れ空と海の色彩が深みを帯びるにつれ、東京湾の沿岸には、品川埠頭(※3)のナトリウム灯の明かりが輝きはじめた。
夕陽に染まる「船の科学館」と「品川埠頭」(テレコムセンター展望台から眺める夕景/絵と文 井上晴雄)
(※1)「船の科学館」・・船や海運にまつわる資料を展示している博物館。(平成24年1月現在)リニューアル準備のため、本館での展示は休止中だが、南極観測船宗谷など、屋外展示物などは展示中。

(※2)品川は、首都圏を代表する交通の要所であり、高層ビル群が立ち並ぶ。近代的なまちなみには、歴史の一面も垣間見られる。たとえば、赤穂義士が眠る泉岳寺や、東海道の宿場として栄えた品川宿のあった界隈などだ。「泉岳寺」は慶長17年(1612年)、徳川家康が建てた寺。境内には赤穂浪士四十七士の墓所があり、本堂には大石内蔵助の守り本尊も納められている。「品川宿」は、東海道五十三次の一番目の宿場として江戸時代に栄えた。当時は千住宿(日光街道・奥州街道)、板橋宿(中山道)、内藤新宿(甲州街道)と並び江戸四宿に数えられていた。現在では、北品川から鈴ケ森までの約4kmに、江戸時代と変わらぬ道幅が「旧東海道」として残るなど、当時の面影もまちの随所に見られる。
 

(※3)「品川埠頭」 
品川埠頭は、昭和24年(1949年)に東京湾修築5カ年計画によりつくられた埠頭である。品川外貿埠頭(延長570m)、品川内貿埠頭(延長475m)、コンテナ埠頭(延長555m)から成る。コンテナ埠頭は、昭和42年(1967年)に、日本で初めてフルコンテナ船が寄港した埠頭としても知られ、中国、韓国、東南アジアといった近海航路の物資を扱っている。品川埠頭の取り扱い品目は、主に、機械類、海産物、パルプ、砂糖など。

 

お台場・テレコムセンター展望台から眺望する 富士山と品川夜景/東京都江東区  絵と文 井上晴雄

            「お台場・テレコムセンター展望台の夕景」
           ~西の方角に、富士山と品川夜景を眺める~東京都江東区

                                            絵と文 井上晴雄

 空気が澄んだ日の夕暮れ、お台場・「テレコムセンター展望台」(東京都 江東区)の西の方角には、富士山と品川の夜景が浮かびあがった。目の前は、薄紫色に染まる東京湾が細長く横たわっている。海面には海風が吹き、港へ向かう一艘の観光船が巡航していた。対岸には、品川や天王州アイル界隈の高層ビル群の明かりがきらめき、その明かりが海面にぼんやり映し出されている。高層ビル群の明かりの先には、富士山(※1)の稜線が、淡く浮かびあがっていた(※2)。

お台場「テレコムセンター展望台」から眺望する富士山の夕景/絵と文 井上晴雄

 空と海の色彩が深みを帯びるにつれ、まち明かりは明るさを増し、富士山は次第に闇のなかに溶け込んでいく。静かで心地よいお台場の夕暮れのひとときが、ゆっくりと過ぎていく、

地図(お台場 テレコムセンター)

お台場周辺の人気宿

(※1)富士山 富士山は、静岡県と山梨県を跨いでそびえる独立峰。標高は、3,776.24 m(剣ヶ峰)を誇る。国内外からその美しい山容はこよなく親しまれ、和歌の歌枕に詠まれたほか、芸術や文学などのモチーフとしても多く扱われてきた。昭和27年(1952年)には国の特別名勝にも指定。山麓には登山道が整備されていて、毎年7月1日の山開きから8月26日には多くの登山客が山頂を目指す。

(※2) テレコムセンター展望台の一角からは、天気が良い日の朝~夕方、西の方角に、富士山の山容を遠望できることがある。お台場から富士山の剣ヶ峰までの直線距離は、100km強である。

Continue reading "お台場・テレコムセンター展望台から眺望する 富士山と品川夜景/東京都江東区  絵と文 井上晴雄"

絵画「大阪平野の夕陽」大阪府東大阪市 絵と文:井上晴雄

絵画「大阪平野の夕陽」

            大阪平野の夕陽

       ~夕陽と夜景の名所、ホテルセイリュウにて~ 大阪府東大阪市

                                                                                                        絵画と文 井上晴雄                               ホテルセイリュウに初めて訪れた日、夕方の東大阪市の上空は、ぶ厚い雲で覆われていた。ときおり冷たい雨に濡れた眼下のまちは、うす霧のなかに静まり返っているように思えた。闇が寸前まで迫ろうとしていたときだった。突如、雲の切れ間から、一条の陽光が射し込んだ。光が乱舞する。その光はみるみるうちに天地を駆けめぐり、まちを照らした。 住宅街も高速道路も、そのさまをホテルから見る人たちの顔もみな、茜色に華やいでいった。眼下に広がる大阪平野の遥か先には、市街地の高層ビル群が淡く浮かびあがり宝石のように輝いている。その美しさに圧倒された。  夕暮れのひととき、無限の生命が息づいていることを感じる。次第に霞みゆきながらも、あたたかい光を降り注ぎつづけている。そのさまを目の当たりにするとき、人は、光が薄れる切なさのなかに力強さを思う。  生きることに喜びを感じさせ、日々繰り返される夕陽の光のようになりたい。ささやかだけれども、それが自己と他者に幸せを与える気がするからだ。そのような思いを胸に、さまざまな色彩をキャンバスに散りばめて、一枚の絵を完成させた。                                                                          (「ホテルセイリュウから眺望した夕陽」/絵と文 井上晴雄/平成22年制作/  cトラベルニュース社)                                   →地図(大阪府 石切温泉)

ページランク

絵画「瀬戸大橋と夕陽~鷲羽山にて~」(岡山県倉敷市) 絵と文 井上晴雄

絵画「瀬戸大橋と鷲羽山」

「瀬戸大橋と夕陽(鷲羽山にて」)」(岡山県倉敷市)                             絵画と文 井上晴雄 

 先日、JR瀬戸大橋線児島駅からバスに揺られ、夕陽の名所として知られる岡山県の鷲羽山に足を運んだ。夕刻まで空は雲で覆われていたものの、第二展望台に上ると、雲の切れ間から西陽が差し込み、海は茜色に染まりはじめた。沖に目を遣ると、雄大な瀬戸大橋と塩飽諸島のシルエットがくっきりと浮かびあがっている。そのダイナミックな光景に圧倒され筆を執った。輝く潮の流れには、ゆっくりと漁船が行き交い、まるでときが止まってしまったかのようだ。

(絵画「瀬戸大橋と夕陽~鷲羽山にて~」(岡山県倉敷市) /作品 絵と文 井上晴雄)

→地図(岡山県 鷲羽山)

その他のカテゴリー

| ▼作品(絵画)の目次 | ①[北海道] | ②[東北] | ③[甲信越] | ④[関東] | ④[関東]Ⅱ | ④[関東]Ⅲ | ⑤[東海]Ⅱ  | ⑤[東海]   | ⑥[北陸] | ⑦[近畿]Ⅰ | ⑦[近畿]Ⅱ | ⑦[近畿]Ⅲ | ⑦[近畿]Ⅳ | ⑦[近畿]Ⅴ | ⑧[山陽] | ⑧[山陽]Ⅱ | ⑨[山陰] | ⑩[四国] | ⑪[瀬戸内海] | ⑪[瀬戸内海]Ⅱ_ | ⑫[九州] | ⑬「その他2」 | ⑬「その他」 | ⑭テレコムセンター | ⑭テレコムセンターⅡ | ⑭テレコムセンターⅢ | ⑮温泉 | ⑮温泉Ⅱ | ⑯美作 | ■JR武豊線 | ■radio | ■「その他」 | ■「夕陽Ⅳ | ■「夕陽」Ⅰ | ■「夕陽」Ⅱ | ■「夕陽」Ⅲ | ■「夜景」Ⅰ  | ■「夜景」Ⅱ   | ■「夜景」Ⅲ   | ■「夜景」Ⅳ   | ■「大地」 | ■「山] | ■「山]Ⅱ | ■「川」 | ■「川」Ⅱ | ■「建築物」 | ■「建築物」Ⅱ | ■「建築物」Ⅲ | ■「朝陽」Ⅰ | ■「朝陽」Ⅱ | ■「朝陽」Ⅲ_ | ■「樹木」 | ■「樹木」Ⅱ | ■「海」 | ■「海」② | ■「海」③ | ■「湖沼」 | ■「漁村」 | ■「空」Ⅱ | ■「空」  | ■「花」 | ■「花」Ⅱ | ■「花火」 | ■「花火」Ⅱ_ | ■「農村」 | ■「農村」② | ■「農村」③ | ■「鉄道」 | ■「離島」 | ■「鳥昆虫」 | ■山Ⅲ | ■(その他2) | ■(その他2)Ⅱ | ◇TOPページ | ◇「初冬」 | ◇「初夏」 | ◇「初夏」Ⅱ_ | ◇「初夏」Ⅲ_ | ◇「初春」Ⅱ   | ◇「初春」  | ◇「初秋」Ⅱ  | ◇「初秋」  | ◇井上晴雄 略歴 | ◇個展情報 | ◇季節なし | ◇季節なしⅡ | ◇晩冬 | ◇晩冬Ⅱ | ◇晩夏 | ◇晩春 | ◇晩秋 | ◇黒豆ラングドシャ | 「スポーツ報知」 連載コラム | 「スポーツ報知」 連載コラムⅡ | 「北海道新聞」にて | 「旅の眼」 連載記事 | 「旅行作家」 表紙連載 | 「BC札幌」 連載記事 | 「BC札幌」 連載記事Ⅱ | お客様の感想 | 目次/観光情報