絵画「北庄の棚田」(岡山県久米南町)

「北庄の棚田」

岡山県久米郡久米南町は、岡山県のほぼ中央部に位置するまち。JR津山線の誕生寺駅から北西方向へ1時間ほど山坂道を登っていくと、眼下には棚田が連なるダイナミックな風景が開けた。

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「北庄の棚田」は標高300~400mにかけ扇状に広がっている。その面積は88ヘクタールと日本最大級で、田の数はなんと約2700枚にも及ぶ。

取材に訪れた日、山斜面に連なる棚田には水が張られ空の色彩や雲が映りこんでいた。木々の梢には鳥がさえずり、明るい日差しが降り注いでいる。

そんな空間のなかで古い民家と棚田、溜池が調和している風景が心に残った。どこまでものんびりした時間が過ぎていった。

 (「北庄の棚田」絵と文 井上晴雄/F10号水彩画 2019年制作) 

 

This painting is a piece depicting the landscape of the terraced rice terrace “Hokusho” in Okayama Prefecture.Kume Minami-machi, Kume-gun, Okayama Prefecture is a town located in the approximate center of Okayama Prefecture. From Tanjyoji station on JR Tsuyama Line, I climbed road for about 1 hour in the northwest direction. Then a dynamic landscape with terraced rice fields opened under my eyes.The terraced rice field which spreads like a fan at an altitude of 300 to 400m. The area is 88 hectares, the largest in Japan, and the number of fields is about 2700. Water was put on the terraced terraces that lined the mountain slope, and the colors and clouds of the sky were reflected. Birds sing on the treetops of trees and bright sunshine falls on them.In such a space, the scenery where the old private house and the rice terraces and reservoirs are in harmony remains in the heart. The time spent relaxing has passed.

宮本武蔵駅のある智頭急行を行く

「宮本武蔵駅のある智頭急行を行く」

                     絵と文 井上晴雄

 全国には珍しい駅名がいろいろあるが、岡山県には宮本武蔵駅という歴史的人物の名を冠した駅がある。付近が剣豪・宮本武蔵のふるさとだと伝わることから名づけられた駅だ。宮本武蔵駅があるのは兵庫県の上郡から鳥取県の智頭に至る智頭急行智頭線の沿線。岡山県の北東部に広がる美作市に位置する。

 

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ある晴れた日の昼下がり、JR山陽本線の電車で兵庫県赤穂郡の上郡駅まで出て智頭急行の普通列車に乗り込んだ。青色と白色をベースにした一両編成の気動車はトンネルを貫きながら千種川に沿う山間をゴトゴト北上していく。平成6年(1994年)に開通した智頭急行は全長56.1kmの第三セクターの鉄道である。連なる山々の間に広がる田園や小さな集落を映しだしながら、星空がきれいなまち佐用町を過ぎると列車は岡山県美作市に入っていく。

 

上郡駅から40分ほど列車に揺られ到着した宮本武蔵駅は小さな無人駅だった。裏山には山水が澄んだ音を立て、田畑のわきには紫陽花がピンク色に水色に染め競っている。宮本武蔵駅で途中下車し15分ほど南にのびる道をたどると「武蔵の里」と称される一帯にたどり着く。天正12年(1584年)に生まれた宮本武蔵はその長閑な山里で幼少期を過ごしたと伝えられている。界隈には宮本武蔵生誕地記念碑や生家跡、二刀流を編み出したとされる讃甘神社など武蔵ゆかりの史跡が多く残されていた。

 

宮本武蔵駅を出ると智頭急行の列車は因幡街道をなぞりながら大原宿の最寄駅である大原駅へと向かう。因幡街道の宿場町として発展した大原は、なまこ壁や虫籠窓の町家が並ぶ往時の風情を色濃く残すまちだ。鳥取県に入り、駅がピンク色で恋が叶うとされる恋山形駅を出ると終点の智頭駅までは6kmほど。智頭駅はかつて鳥取県最大級の宿場町として栄えた智頭宿の最寄駅。因幡街道と備前街道が合流する地にある智頭宿には杉玉を下げた古い家々が連なりこちらもまた味わい深い。

(智頭急行と宮本武蔵駅 絵と文 井上晴雄/『旅の眼122号』掲載)

絵画「初夏の川」 絵と文:井上晴雄

絵画「初夏の川」 (「初夏の揖保川」/絵画と文 井上晴雄./風景/国内旅行/絵画風景/2008年7月制作)

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絵画「黒豆畑の絵」 絵と文:井上晴雄

絵画「黒豆畑の絵」 「黒豆畑の絵」(絵画と文:井上晴雄)

(2008年 8月制作)

→地図(兵庫県 宍粟)

絵画「ホタルの夜(昆虫のいる風景)」   絵と文 井上晴雄

絵画「ホタルの夜」/夜景 静かな森林を抜けると
夜空に 無数のホタルが舞っていた
それは 心躍る夢の世界

悲しみも 淋しさも
すべては光のなかに溶け込んでいく
森林の幸せを願いつづける 優しい光の渦に

(作品:F8号  2007年7月制作 /夜景鑑賞士(夜景検定)一級/絵画と文:井上晴雄。/昆虫のいる風景//旅行/旅)




       「ホタルの夜」       絵文:井上晴雄。
                  
静かな渓流の音にさそわれ、森のなかに入っていくと、暗がりのなか、ポツンポツンとホタルの灯があらわれた。ともったかと思うと消え、消えたかと思うとともる
ちいさな光ひとつひとつが 夜の闇をほのかに滲ませ、まるで星屑のように、森を彩っていた。

かつて日本では、そんな、ホタルの飛び交う光景が、田畑の至るところに見られたという。水はどこまでも澄みきり、まちは、豊かな緑や花々に彩られていた。しかし、近年、そんなホタルの光景はめっきり見られなくなってしまった。工業地帯や住宅地が広がり、田畑や山々は埋められてしまったのだ。
時代の流れとともに、人間は、ものの豊かさを享受してきた。しかし、その一方で、失ってきたものもある。そろそろ、失ったものを取り戻さなければならないのではないだろうか?ホタルが住める美しい川、それもそのひとつであろう。


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絵画「ふるさと列車~島原鉄道~(絵画/鉄道の風景)」 長崎県南島原市 絵と文:井上晴雄

絵画「島原鉄道の風景」

木造の古びた駅舎

旅立つ青年を乗せた列車は ついに 
動きはじめた

 線路の先を見ようとしたが

 かすんで なにも見えなかった

秋の陽が プラットホームに

やさしく 降り注いでいた

(F10号/2007年10月制作/絵画/鉄道の風景)

       「ふるさと列車~島原鉄道~」 (長崎県南島原市)

                                絵と文:井上晴雄

 島原は、長崎県南東部に位置する古い城下町である。格子窓や白壁を構える武家屋敷跡の並びを抜け、風鈴の音色のこだまを聞いているうちに、身も心も、いつしか昭和年代にタイムスリップしてしまう。そんなまちを通り、有明海に沿って走るのが島原鉄道。現在も、昭和30~40年代に活躍したレトロな列車が、少し前まで運行していた。
    青年が旅立つ日、プラットホームには、見送る年老いた母の姿があった。空には粉雪のように光が舞い、普段と何変わることなく、古びた木造駅舎をやさしく包み込んでいた。汽笛が鳴り、列車は、ゆっくりとホームを離れたのだった。

(絵画「ふるさと列車~島原鉄道~(絵画/鉄道の風景)」 /長崎県南島原市/作品 :絵と文:井上晴雄)

→地図(長崎県 島原)

小麦畑とローカル線(絵画/鉄道のある風景)

絵画「小麦畑とローカル線」/風景
小麦畑を割って ちいさな電車が走る
そんな風景に憧れて 旅に出た

窓を開けて みどりの風をの音をきく
それだけで うれしかった

 喜びながら生きる
 それが旅というものかもしれない

(F4号  2007年6月制作 絵画 鉄道のある風景)

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絵画「初夏の渓流」(絵画/川のある風景)  絵と文:井上晴雄

絵画「初夏の渓流」/風景   光と影が交錯する森の奥に

清らかな川の流れがあった

 美しき生命の源 雄大なる大地の鼓動

(絵:井上晴雄./F8号/2007年5月制作/絵画 川のある風景)

(奥入瀬渓流の情報) →奥入瀬渓流とは  →奥入瀬渓流 周辺の宿 奥入瀬渓流 周辺のご当地グルメ

絵画「南国の風(」空のある風景)  絵と文:井上晴雄

絵画「南国の風」/風景

 嵐が過ぎ去ったあと

一艘の小舟は 穏やかな南の海を漂っていた

上空には 群青の空が流れ

自然と心の境界線がなくなっていた

旅人が求めていたのは

 こんなひとときだったのかもしれない

(絵画と文 井上晴雄./F4号/作品 2007年5月制作/絵画 空のある風景)

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「ホタルの樹」     絵画

絵画「ホタルの樹」/夜景

(2008年7月制作/絵画と文/旅の風景/旅行/ホタルの樹/国内旅行/絵文 井上晴雄 絵画 作品集)

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