「函館の夜景」(絵画/夜景の風景)

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           「函館の夜景」絵画と文:井上晴雄。  
  木々のシルエットの向こうに、市街地の灯りが、キラキラとまたたきはじめた。函館ならではの湾曲の地形があらわれたかと思うと、それは、ダイヤモンドを散りばめたような光の渦となって、壮大に目の前に広がっていった。思わず、息を呑んだ。

 時代が流れるとともに、まちも人も変わっていく。それは、寂しいことかもしれない。しかし、歴史が紡ぎだした、「まちの明かり」というものは、いつの時代も、何とあたたかく、美しいことか。そこには、人々が生きた証が刻まれているように思う。私も一生をかけて、まちを美しく彩る、ひとつのやさしい光になれればと思う。


※函館は、香港、ナポリと並ぶ「世界三大夜景」のひとつ

(B3絵画/風景 絵画と文:井上晴雄/2008年1月制作)





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「津軽の海」(絵画/海のある風景)

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           「津軽の朝陽」絵画と文:井上晴雄。

 青函トンネルを抜けて、列車は、本州から北海道に入った。木古内駅で途中下車すると、
厳しい風雪が吹き荒れ、道は厚い氷に閉ざされていた。日本でも有数の豪雪地帯。あまりの寒さに身震いした。導かれるように、光の射す方向に歩いていくと、砂浜の向こうに、明るい津軽の海が広がっていた。打ち寄せる波がキラキラ輝き、沖はやさしい光に包まれていた。
  青森へ向かう一艘の船が、ゆっくりと光のなかに消えていった。その甲板に、津軽の
朝陽に手を合わす、老婆のシルエットが、一瞬、見えたような気がした。

 現代の社会において、私たちの一生は、順風満帆に進むのが理想と考えられがちである。しかし、私は、それが良いとは限らないように思う。むしろ、困難や試練に直面し、失敗や挫折を数多く知ってこそ、気づく幸せもあるような気がする。例えば、風雪のなかで見た、
この津軽の朝陽のように。

「津軽の海」(2008年1月制作/風景/絵画と文:井上晴雄。/F10号)

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大地を溶かす朝陽(絵画/大地の風景)

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凍りつく北の大地の夜が明けた 

 全てを包み込む光は  厚い氷でさえも 

 みるみるうちに 溶かしきった 

信念を貫き通せば 夢は いつか叶う

(絵:井上晴雄./F8号/2007年6月制作/絵画 大地の風景)

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「冬の川」

 fuyukawa「冬の川」 水彩F6号 絵と文:井上晴雄。


        
「冬の川」作品説明

厳しい寒さが大地を覆い尽くした日。私は、北海道長万部からほどなく
離れた、ちいさな湯のまちをひとり歩いていた。空はどこまでも鈍色に
凍りつき、まちは、見あげるほど深い雪に閉ざされていた。

まちのなかに、ちいさな川の流れがあった。厚い樹氷が河岸の木々を覆い、
それらは厳しい風雪に耐えた跡のようで、切なく思えた。

 河岸に降りたつと、凍っているかのように見えた川に、清らかな水が
軽やかに流れていた。そのさまは、まるで時を奏でるオルゴールの音色の
ように美しく優しかった。脇には、春の草の芽が顔を出しはじめていた。
冬の川は雪に埋もれながら、春の準備をしていたのだ。

 ときが経てば、必ず季節はめぐりゆく。川が流れるように、真実に過ごして
いれば、どんなに長い冬にも必ず春は訪れる。

  川は絶え間なく流れ、大地の氷を溶かしていく。
 大地は生きている。
 私たちも生きている。
 冬の川は、大きな幸せを呼んでくれる。

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・「小樽運河の冬」

otaru「小樽運河の冬」 水彩F4号 絵:井上晴雄


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