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絵画「白川郷(荻町集落)の風景」 岐阜県大野郡白川村荻町 絵と文:井上晴雄

絵画「白川郷の風景」

            「白川郷の風景」 天空からやわらかな春の陽光が降り注ぎ、谷あいには野鳥の声がこだましていた。若葉が芽吹きはじめた城山にのぼると、眼下には合掌づくりの民家が連なる風景が広がっていた。江戸時代から大正時代に立てられた古い民家群と素朴な田畑。まるでタイムスリップしたかのような、その昔ながらの風景を前に息を呑んだ。 

ここは岐阜県の北部にある白川郷・荻町集落。2000m級の山々が周囲にそびえる山岳地帯に開けた地域で、自然景観や独特の民俗文化が守られていることから、1995年にユネスコの世界文化遺産に登録された。白川郷に現存する民家の多くは、切妻屋根と呼ばれる茅で葺かれた急勾配の屋根を構えている。それは、冬場は豪雪地帯となるため、雪の重みから生活を守るための知恵なのだという。

 

幾度となく繰り返されてきた四季。白川郷に広がる光景は、暮らす人々が築きあげてきた日本の原風景だといえる。厳しい自然環境のなかでもひたむきに、そして共に助け合いながら積み重ねてきた光る結晶なのだ。ときには困難を乗り越え、その景観や文化を大切に守ってきたことで、歴史が紡がれてきたのだ。                                                                                                                                  絵画「白川郷(荻町集落)の風景」岐阜県大野郡白川村荻町    (絵と文 井上晴雄.)   

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