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絵画「田植えの風景」 絵と文 井上晴雄

                    「田植えの風景」

                                     絵と文 井上晴雄

山から湧く清水は澄みきり、軽やかな瀬音を立てて水路に流れ込む。連なる山々は新緑の若葉色に染まり、梢には鳥がさえずっている。陽がやわらかい光で大地を照らす春は、万物が光り輝き、生命が躍動する季節だ。

絵画「田植えの風景」

桜の花びらが舞う頃、農村には田植えの時期がやってくる。水を張った田んぼに、農夫たちは丹精込めて稲の苗を植える。植えるときは細くどこか頼りない苗。しかし、梅雨を経て山々が青々と映える頃になると、苗は大地にしっかりと根を張り力強く葉を広げる。秋風が吹く季節が到来すると、稲穂は頭を垂れ黄金色に染まる。

 日照りの日も、風の日も、ただ一途に大地に根を張り精一杯葉を伸ばす稲の苗。そのちいさな積み重ねがふくよかな稲穂となり米となる。なんとも神秘的で奇跡的なことだ。ひと粒の米には、自然の恵みとそれを育てる人々の人生が詰まっているのだ。        

 「田植えの風景」絵画と文 井上晴雄

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