・「宍道湖の夕暮れ」
さざ波が金色に 染まってきた
陽の暖かさを 全身で感じながら
何も考えることができず
ただ 湖畔に 佇んでいた
(絵:井上晴雄./水彩画/F50号/2006年制作)
「宍道湖の夕暮れ」作品説明
島根県東北部に位置する宍道湖は、松江市、出雲市、斐川町にまたがり広がる湖である。
湖が形成されたのは1万年以上前と考えられている。北岸を形成する島根半島は、出雲風土記の国引神話のなかにも登場する神話ロマン溢れるエリアだ。
夕闇が迫るころ、風が止み、空が染まってきた。静かな湖面は、しんと静まり返り、茜色の空を鮮やかに映しだした。嫁ヶ島のシルエットが時の流れとともに、色濃くなっていく。あまりにも美しいひとときに、何も考えることができず、ただ岸に佇んでいた。
自然が見せてくれる光景は、ときには優しく、ときには厳しい。いや、厳しさがあるからこそ、美しいのかもしれない。空や水のように、濁りがなく、澄みきった心で、日々の出来事を味わっていきたい。
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