「瀬戸内旅情」
島の高台に駆けあがると
海と空が
真っ赤に燃えていた
あたたかい光は
金色の波となって
私の心に 打ち寄せてきた
(絵:井上晴雄/水彩画/F8号)
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「夕暮れの樹」 作品説明
凍てつく寒さが真近に迫った晩秋の日、私は斑鳩の山里を
ひとりぼっちで歩いていた。先ほどまで広がっていた曇天は、
陽が西に傾くにつれて、いつしか茜色に染まっていた。ハイキング客
たちの賑やかな声も何処かへ消え、しんと静まり返ったさびしい山道。
雲の切れ間から光が差し込み、立ち枯れた木々が濃い陰影をつくり
だしていた。「私も急いで帰ろう。」
家路につこうとして、ふと、道端にそびえる樫の大木を見あげると、
葉を落とした木々の枝の合間に、寄り添う烏の姿が目に飛び込んできた。
陽が射す方向に体を向けたまま、微動だにしない二羽の烏。何故か心が
惹きつけられた。
急いで帰ることはない。この美しい夕暮れのひとときを共に
味わってから帰ろう。咄嗟にそう思った。これから厳しい冬が到来する
かもしれない。でもこんな温かいひとときは今この瞬間でしかないものだ。
2005年冬 井上晴雄
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「雪山の汽車」B3 絵:井上晴雄
深い雪山を飲み込むように、汽笛と轟音を立て山を駆け抜けた汽車は、今は何処へ走っていってしまったのだろう?<
「虹色の海」F8号 絵と文:井上晴雄
小さな感傷に誘われて訪れた、早朝の海。鉛色の空から、陽が昇り、海面は虹色に輝きはじめました。 (☆言葉入りポストカード→)http://haruo-inoue.tea-nifty.com/photos/post/photo_1.jpg
